2008年9月　　AU MOIS DE　SEPTEMBRE

9月、まだ暑いながらも、時折、涼しい風が吹き始めています。秋はもうすぐ。だんだん赤ワインが美味しくなってきます。でもまだワインの温度には気をつけてください。ちょっと冷蔵庫で冷やすぐらいが美味しく感じます。今月のセレクションには、私の好きなコービエール地区の無農薬有機栽培赤ワイン「シャトー・シセロン」、イタリアから「サリーチェ」というネグロ・アマーロ種を使った野生的で力強い赤ワイン、そしてボルドーでメドックらしい伝統的な味わいを与えてくれる「シャトー・サンタオン」を選びました。これらのワインを含めた6本です。行く夏を思いながら、ゆっくりと味わってください。

1. ＜赤ワイン＞　 CHATEAU CICERON 2005　

フランス、地中海に臨むワイン生産地帯ラングドックルーション地方のコービエールのワインです。個人的にはとても好きな産地です。これは無農薬有機栽培ワインで、フランス政府管轄下のエコサート認定ワインです。ふくよかな果実味、柔らかな酸味があり、タンニンもバランスよく溶け込んでいます。魚料理にも合う赤ワインです。　　2200円

2. ＜赤ワイン＞SALICE SALENTINO RISERVA

イタリア、プーリア州のワインです。イタリアを靴の形でたとえると、かかとの所にあたるのがプーリア州です。生産量はイタリアトップクラスで、近年は品質の向上が注目されています。ネグロ・アマーロ種100％で造られ、木樽で6ヶ月、瓶内で18ヶ月熟成されて出荷されています。野生的で力のあるワインです。肉料理と味わってください。　1980円

3. ＜赤ワイン＞CHATEAU SAINT-AHON　2003

ボルドー、オー・メドックのブルジョア級のワインです。カヴェルネ・ソーヴィニョン種を中心にメドックらしいブレンドでとても豊かな味わいです。このシャトーは17世紀に「法の精神」を説いた、思想家モンテスキューが所有していたシャトーです。良く熟したブルーベリーのような果実の酸味が魅力的。雑誌ワイン王国でも好評でした。　3400円